親の代わりに定期預金を解約した話

暮らし情報

認知症の親の代わりに定期預金を解約した時の実録

認知症や加齢で足腰が不自由になった親の代わりに、定期預金や国債などの金融商品を解約したいと思う方は多いと思います。

本人の生活費はもちろん、介護費用としてその預金を使う為です。

今回、私も高齢になった親の定期預金を代理で銀行へ解約しに行きましたので、その時の手続きや段取りについて書いています。

実の子でも簡単にはいかない親の定期預金解約

四国香川県に二人で暮らす両親の認知症が急に進み、両親だけで生活を続けるのは困難だと判断せざるをえなくなったのは、年明け早々でした。

長男の私も妹も今は大阪でそれぞれ家族と暮らしています。

両親を家に引き取るのは、諸事情により私も妹も今は無理。結果、大阪の介護施設をさがして両親には入居してもらうことにしました。

何とか希望条件に合う’サービス付高齢者向け住宅’が見つかり入居できたのはいいのですが、当然有料です。

これから先、いつまでかわかりませんが入居費以外にも医療費・薬代・入院費・消耗品代等毎月かなりのお金が必要です。

そこで、両親の定期預金をこれらの費用にあてることにしました。

歩くのもおぼつかない両親に代わり、長男の私が代理で銀行で定期預金の解約手続きをすることにしました。

地方銀行H銀行大阪支店に電話

親の代わりに預金口座を解約するにあたって、まず銀行側とその段取りを調整する必要がありました。

そこで「口座名義人が病気で入院中の為、代わりに長男が定期預金の解約手続きを行いたい」旨を支店に電話して伝えました。

受付の女性に代わって、支店長が電話口に出てきて下記のようなことを聞かれました。

・口座名義人本人が手続に来れない理由

・解約したお金を何に使うのか?

さらに、私は何度も手続に銀行に行きたくなかったため、

「すべての定期預金・債権の解約を一度にしたい」旨を伝えたところ

・一度に全ての口座を解約する理由は?

・銀行に代理で手続に来るのは誰か?

これら質問に答えた後、支店長が、

「電話でいいので、口座名義人本人から直接口座解約の意思を聞きたい。それができないと、代理による解約手続は進められない。」

と言われました。

どことなく高圧的に感じる銀行側の対応に「私は実の長男ですが!両親から解約手続きを頼まれたんです!」と言いたくなるのをグッとこらえ、

「わかりました。本人、入居施設のスタッフにこの旨伝えて、本人(口座名義人である両親)と銀行が電話で直接話ができるよう段取りします。」

と言って、その日は一旦電話を切りました。

いやなんとも銀行ってとこは面倒くさい・・・。

ちなみに両親が入居中の施設の部屋には固定電話はありません。電話は、施設の建物1階の詰め所にあります。

両親が電話に出る為には、2階の自室から詰め所のある1階の電話口まで行く必要があります。

さらに支店長いわく、「銀行側から固定電話に電話をかけた上で、口座名義人本人と直接意思確認したい」とのことで、両親の方から携帯で銀行に電話をかけるのもダメ、とのことでした。

それから2~3日後、無事、本人の意思確認の電話が終わりました。

銀行から意思確認の電話がある当日、私は仕事でしたので両親には念のため妻に付き添ってもらいました。

これで「口座名義人本人による意思確認」は無事終わりました。

次は私が銀行窓口へ行って手続をする番です。仕事場とH銀行大阪支店がかなり離れていることもあり、その日は会社を休んで銀行へ行きました。

前日には念のため、「明日代理で解約手続に行く」旨を銀行に電話しました。

その際、支店長から

・代理で来る人の身分証明書(運転免許証で可)

・通帳

・銀行印

・口座名義人の身分証明書(健康保険証の原本)

・口座名義人のマイナンバーカード

をもってきて下さいと言われました。

マイナンバー?カード?・・・・ないっ!

マイナンバーカードがないと債権口座の解約ができないとのこと。

ガ~ン!

両親に確認したところ、実家の机の引き出しにあるとのこと。取りに行ってる時間はない・・・・、残念だが今回は債権口座の解約はあきらめるしかありませんでした。

ということで債権口座は解約できませんでしたが、入念に事前準備した甲斐あって?当日は滞りなく定期預金の解約手続きは終わりました。

2~3日後、両親の普通口座には解約した定期預金が入金されていました。

「これで当面の介護費用は用意ができた。」

と思って少しホッとしました。

以上が、代理で親の定期預金を解約した時の経験談です。

 

まとめ

実の長男といえども、通帳と印鑑を銀行に持っていても、親名義の口座は簡単には解約できないということを改めて経験しました。

高齢化社会が進む今後、今回の私の様に家族が代理で親の預金口座からお金を引き出す、定期預金を解約する、といった必要性は高まってくると思います。

銀行側の言う「あくまで口座名義人の方に直接銀行窓口に来ていただいた上で解約手続きを行う必要があります。」

というのもわかりますが、これは「高齢化」が急速に進んでいる日本の現状にそぐわない理屈だと思います。

銀行に行けなくなってしまった年寄りはどうすればいいのか?

銀行の方から来てくれますか?

それができないなら、家族が代理で手続きをするのは当然のことです。

人が歳をとる、高齢化するとはどういうことか?

銀行や政府機関はもっと高齢化の現状を見て、そのサービス在り方を見直して欲しいと思った一件でした。

あと、私は上記の段取りで何とか親の定期預金を解約することができましたが、その段取りや手続きは銀行によって違ってくると思います。

同じようなケースをお考えの方は、まずはご両親の預金口座がある銀行に「代理で定期預金を解約したい」旨、問い合わせてみることをおすすめします。

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